今日は使える物理の参考書を紹介します。

タイトルは「新体系物理Ⅰ・Ⅱ」で著者は下妻清です。



著者: 下妻 清, 岡田 拓史
タイトル: 新体系物理I・II―大学受験

 この下妻っていうおっさんは昨年に亡くなっています。だから、新課程板はでないのではないかと思われてたんですが、代筆者により補訂され、昨年秋に出版されました。今はジュンク堂で山積みになってます。よかったよかった(^^;)

 実は一部では名著として知られているんですが、周りではあんまり知名度は高くないみたいでした。でも、このおっさんは元駿台講師で物理の世界では有名人なんです。(うちの学校の物理の教師も酒の席で同席したことがあるそうな)そして、20年間使われてきたという肩書きはダテじゃなくて、有名国立大学に進学した人の間ではユーザーは多いみたいです。

 では、この本のなにがいいのか。一番の理由は標準問題をやって括弧を埋めたら参考書になるっていうところです。サブノートではないので誤解しないように。なにかっていうと、問題文の問以外の部分に物理の本質的なことが書いてあったりするんです。また、基本的な問題は網羅してるので、取りこぼしもありません。

 ⅠもⅡも明示的に別れていないので本当に大学受験の二次向けですが、基礎問題あたりは高2ぐらいでも大丈夫なので、物理をちゃんと理解したい人はぜひお奨めです。

---余談---
実はこの本、初版が1984年で、教育制度の変化に併せて何度も題を変えています。
「新体系物理」
   ↓
「新々体系物理」
   ↓
「体系新物理ⅠB・Ⅱ」
   ↓
「新体系物理Ⅰ・Ⅱ」
これからどう変わっていくか気になるところ・・・。